ユーザーマニュアル

リモート開発と管理

このガイドでは、4つの内容を説明します。ネットワーク上の他のデバイスに VelaTerm を公開する方法、SSH またはペアリングリンクで他のマシンに接続する方法、VelaTerm アカウントを通じて自分のデバイス間で会話を共有する方法、リモートマシンとの間でファイルを転送する方法です。

1. 入口

リモート機能は、タイトルバーの右側にあります。

タイトルバーのボタン

  • 地球のアイコンは 「リモートアクセス(ブラウザ)」 です。ネットワーク上のスマートフォン、タブレット、他のコンピューターから、Web ブラウザでこの VelaTerm を使えるようにします。サーバーの稼働中は、アイコンがアクセントカラーで強調表示され、ツールチップに「稼働中 · ポート N」が追加されます。
  • 矢印のアイコンは 「リモートサーバーに接続」 です。SSH、ペアリングリンク、VelaTerm アカウントのいずれかを通じて、このマシンを別のマシンのクライアントにします。
  • 人物のアイコンは 「アカウント」 の入口で、「実験的機能」と表示されています。このコンピューターで VelaTerm アカウントにログインし、ログインしている他のデバイスとインターネット経由で会話を共有できます。

その隣の「共有」ボタンを押すと「VelaTerm を共有」が開きます。これは VelaTerm を他の人に紹介するためのもので、セッションは共有されません。

目的使う機能
同じネットワーク上のスマートフォン、タブレット、他のコンピューターから、このマシンのセッションを使う地球のボタン(§2)
SSH しか使えないリモートの Linux、macOS、Windows マシンで作業する接続ボタン →「SSH」(§3.1)
リモートアクセスを稼働している別の VelaTerm に接続する接続ボタン →「URL」(§3.2)
インターネット経由で、別のデバイスから AI との会話を続けるアカウントボタン(§4)、続いて別のデバイスで接続ボタン →「Remote」
スマートフォンで VelaTerm を使う§6

2. このマシンを他のデバイスに公開する(リモートアクセス)

2.1 サーバーを開始する

地球のボタンをクリックします。「ポート」(デフォルトは 8799。前回使ったポートが記憶されます)、ペアリングリンクに使う「IP」アドレス(「自動(最初の LAN アドレス)」または特定のインターフェース。VPN のインターフェースには「VPN」と表示されます)、アクセスパスワード(「アクセスパスワードを設定」)を指定し、「サーバーを開始」をクリックします。

リモートアクセスのパネル · 停止中

接続するすべてのデバイスで、アクセスパスワードが必要です。サーバーの稼働中、パネルには「リモートアクセスはアプリの再起動時に自動的に再開されます。「サーバーを停止」で無効になります。」と表示されます。次回の起動時に自動での開始に失敗した場合は、パネルに「自動起動に失敗しました:」とその理由が表示されます。

「デバイス間でレイアウトを同期」チェックボックスは、デフォルトでオンです。オンの場合、タブ、分割、アクティブなセッションは接続中のすべてのデバイスで同じ状態に保たれ、キーボードのフォーカスだけはデバイスごとに独立します。デバイスごとにタブを配置したい場合は、オフにしてください。

2.2 デバイスを接続する

サーバーが稼働すると、パネルには状態、「証明書フィンガープリント (SHA-256)」、ペアリングリンク、QR コードが表示されます。

リモートアクセスのパネル · 稼働中

デバイスを接続するには、そのデバイスのカメラで QR コードを読み取るか、ペアリングリンクをデバイスに送り(AirDrop や自分宛てのメッセージなど)、ブラウザでリンクを開いてアクセスパスワードを入力します。ペアリングリンクとパスワードの両方が必要です。ペアリングリンクを使わずにアドレスだけを開くと、「このサーバーはペアリングリンクが必要です。」と表示されます。ブラウザとこのマシンの間の通信は、エンドツーエンドで暗号化されます。

セキュリティ上、次の2点が重要です。

  • ペアリングリンクには、アクセス用の認証情報が含まれています。自分のデバイスとだけ共有してください。漏えいした可能性がある場合は、「リンクを再生成(全端末を切断)」をクリックします。古いリンクはすぐに使えなくなり、接続中のすべてのデバイスは、新しいリンクを開くまで切断されます。
  • 初めてアクセスしたとき、ブラウザは証明書が信頼されていないと警告します。これは自己署名証明書では想定どおりの動作です。ブラウザに表示されるフィンガープリントとパネルのフィンガープリントを比較し、一致していれば自分のマシンに接続しています。

マシンに複数のネットワークインターフェース(有線、Wi-Fi、VPN)がある場合、パネルには優先されるアドレスが表示され、その他のアドレスは「他 N 件のリンク」の下に一覧表示されます。接続するデバイスと同じネットワーク上のアドレスを選んでください。

ペアリングリンクは、VelaTerm を再起動しても有効なままです。リンクが置き換わるのは、「リンクを再生成(全端末を切断)」を使った場合だけです。

2.3 ブラウザのクライアントでできること

接続したデバイスのログインページとメイン画面です。

ブラウザのログインページ

ブラウザのメイン画面

ブラウザのクライアントは、デスクトップアプリと同じ稼働中のセッションを操作します。プロジェクトツリーも、ターミナルと会話の出力も同じで、どちら側からでも入力できます。「デバイス間でレイアウトを同期」がオンの場合、ホストのタイトルバーに「N 台がミラー中」と表示されます。クリックすると「接続中のクライアント」が、名前、アドレス、接続時刻とともに表示されます。クライアント名はクライアント自身が報告するものなので、身元の証明ではなく、ラベルとして扱ってください。

同じターミナルを複数のデバイスで開いている場合、ターミナルのサイズはいずれか1つのデバイスに合わせられます。その他のデバイスでは縮小表示のコピーが表示され、ターミナルの右上に「⤢ ミラー… · クリックでこのウィンドウに合わせる」というバッジが付きます。バッジをクリックすると、ターミナルのサイズが現在のウィンドウに合わせて変わります。

ブラウザのクライアントには、ブラウザタブとネイティブ画像貼り付けのオプションはありません。Files タブでファイルをアップロード、ダウンロードできます(§5)。

2.4 ペア済みデバイス

稼働中のパネルで「ペア済みデバイス」をクリックすると、これまでに接続したすべてのデバイスが「最終接続」の時刻とともに表示されます。

ペア済みデバイス

デバイスをブロックするには、「ブロック」をクリックしてから「ブロックする」をクリックします。そのデバイスはすぐに切断され、新しいペアリングリンクを開くまで再接続できません。その他のデバイスには影響しません。すべてのデバイスを一度に切断するには、「リンクを再生成(全端末を切断)」を使います。

2.5 サーバーを停止する

パネルの下部にある「サーバーを停止」をクリックします。ブラウザのクライアントは切断されますが、実行中のセッションはデスクトップアプリに属しているため、そのまま動作し続けます。停止すると自動での開始も無効になります。次回サーバーを開始するときは、アクセスパスワードを再度入力してください。

3. 他のマシンに接続する

タイトルバーの接続ボタンをクリックします。パネルには「SSH」「URL」「Remote」の3つのタブがあります。

3.1 SSH:リモートマシンに必要なのは SSH だけ

VelaTerm のコンポーネントが一切ないリモートマシンには、この方法を使います。リモートマシンの OS は、Linux(x86_64 または ARM64)、macOS(Apple シリコンまたは Intel)、Windows(x86_64)のいずれかです。Windows マシンでは、Microsoft の OpenSSH サーバー、または Cygwin や MSYS2 の SSH サーバーを使えます。接続すると、セットアップ全体が自動的に実行されます。VelaTerm はリモートのシステムを検出し、対応する VelaTerm サーバーをコピーして、単独で動作し続けるようにサーバーを起動し、ローカルのポートをそのサーバーに転送したうえで、自動的にログインするリモートウィンドウを開きます。

user@host[:port] を入力し、「接続」をクリックします。知っておくと役立つ詳細は次のとおりです。

ホスト鍵の検証。 ホストに初めて接続すると、「SSH ホスト鍵のフィンガープリント」が「このホストへの初回接続です。続行する前にフィンガープリントを確認してください。」という注記とともに表示されます。内容を確認して「指紋を確認して接続」をクリックすると、鍵が known_hosts に保存され、以降は確認を求められません。既知のホストの鍵が変わった場合は、「⚠ このホストの鍵が変更されました。サーバーの再インストール、または中間者攻撃の可能性があります。確信がある場合のみ続行してください。」という赤い警告が表示されます。確定する前に、原因を確認してください。

初回接続時のフィンガープリントの検証

認証。 既存の SSH の設定(ssh-agent、~/.ssh/config、鍵)がそのまま使われます。「SSH パスワード」の入力欄は、鍵による認証に失敗した場合にのみ表示されます。「パスワードを保存」を選ぶと、パスワードはデータベースではなくシステムのキーチェーンに保存され、次回の接続で使われます。

リモートのデスクトップアプリのミラー。 このオプション(「リモートのデスクトップ版をミラー」)はデフォルトでオフで、ホストごとに記憶されます。リモートマシンでも VelaTerm のデスクトップアプリが動作していて、その画面をそのまま見たい場合にオンにします。同じタブ、分割、アクティブなセッションが表示され、どちら側の変更も両方に反映されます。リモートマシンでデスクトップアプリが動作していない場合、VelaTerm はそのデータベースを直接開くか、データベースがなければ別のデータベースを開きます。このオプションを使わない場合、リモートサーバーは独自のデータディレクトリ(~/.velaterm/data、Windows では %USERPROFILE%\.velaterm\data)を使い、そのマシンにインストールされたデスクトップアプリとは切り離されます。

ミラーがオフのとき、Option キー(Windows と Linux では Alt キー)を押しながら接続ボタンをクリックすると、「リモートのデスクトップ版のデータベースを共用」というオプションが追加で表示されます。このオプションを使うと、リモートサーバーは動作中のアプリに接続せずに、リモートのデスクトップアプリのデータベースを開きます。両方を同じバージョンの VelaTerm にそろえておくことをお勧めします。

最近の接続先。 接続したことのあるホストは「最近の接続先」に一覧表示されます(「すべて表示 (N)」で一覧全体を表示)。項目をクリックしてもフォームに入力されるだけなので、内容を確認してから「接続」をクリックしてください。鍵のアイコンはパスワードが保存されていることを示し、×(「このホストを削除」)でホストとその保存済みのパスワードを削除します。

進捗。 初回の接続ではサーバー(数十 MB)がコピーされ、ボタンには「サーバーを準備中…」「サーバーを転送中…」「サーバーを起動中…」とパーセンテージが表示されます。2回目以降の接続では、リモートマシンにあるサーバーを再利用するため、大幅に速くなります。

3.2 URL:相手のマシンでリモートアクセスが稼働している場合

別のマシンの VelaTerm でリモートアクセスが稼働していて(§2)、そのペアリングリンクがある場合は、この方法を使います。Web ブラウザでリンクを開く場合と比べて、専用のウィンドウ、システムのキーチェーンに保存したパスワードによる自動ログイン、アプリによるフィンガープリントの確認を利用できます。

リモートへの接続 · URL モード

ペアリングリンクを貼り付け、相手のマシンで設定された「ログインパスワード」を入力して、「接続」をクリックします。初回の接続では、相手のマシンの TLS 証明書のフィンガープリントが表示されます。相手のマシンのパネルに表示された「証明書フィンガープリント (SHA-256)」と比較してください。2回目以降、フィンガープリントが変わっていなければそのまま接続され、変わっている場合は赤い警告が表示されます。最近使ったペアリングリンクは、SSH のホストと同様にフォームの下に一覧表示されます。

3.3 Remote:同じアカウントにログインしている自分のデバイス

「Remote」タブには、VelaTerm アカウント(§4)にログインしているデバイスが一覧表示されます。各デバイスには「オンライン」または「オフライン」と、共有している内容(「ワークスペース全体」、プロジェクト、会話など)、または「このデバイスで共有されているコンテンツはありません。」が表示されます。デバイスがオンラインで共有している場合は、「共有コンテンツを見る →」で共有コンテンツを新しいウィンドウで開けます。ログインしていない場合は、タブに「VelaTerm にログイン」のリンクが表示されます。

4. VelaTerm アカウントを通じた共有(実験的機能)

アカウントによる共有を使うと、あるコンピューターで実行中の AI との会話を、ポートを開いたり同じネットワークにいたりしなくても、インターネット経由で他のデバイスから続けられます。共有されるコンテンツは、エンドツーエンドで暗号化されたうえで velaterm.com を経由します。この機能は実験的機能です。

4.1 ログイン

タイトルバーのアカウントボタンをクリックします。「アカウント」ダイアログに「VelaTerm にログイン」が表示されるので、クリックして Web ブラウザで続行します。VelaTerm は待機中、「ブラウザーでログインを完了してから、VelaTerm に戻ってください。」と表示します。「ログインリクエストの詳細」を展開すると、リクエストの内容を Web サイトの表示と照合できます。

ログインすると、ダイアログには名前と「アカウント ID:」、velaterm.com のアカウントページを開く「アカウント」ボタン、「ログアウト」が表示されます。ログアウトすると、このコンピューターの接続が切断され、共有しているものはすべて停止します。

4.2 コンテンツを共有する

「コンテンツを共有」の下で「共有範囲」を「ワークスペース全体」「プロジェクト」「会話」から選びます。プロジェクトまたは会話の場合は一覧から対象を選び、「コンテンツを共有」をクリックします。共有した項目は、状態(「共有中」または「共有の準備ができていません」)と「共有を停止」ボタンとともに「共有中」の下に表示されます。複数の項目を同時に共有できます。共有は再起動後も維持されますが、利用できるのは、このコンピューターで VelaTerm が動作していてオンラインの間だけです。

共有されるのは AI との会話だけです。通常のターミナルとブラウザページは共有されず、共有コンテンツを表示しているデバイスから、ターミナル、ファイル、設定、新しいタブを開くことはできません。

4.3 別のデバイスから共有コンテンツを開く

同じアカウントにログインしている別のデバイスで、接続ボタンの「Remote」タブ(§3.3)を開き、「共有コンテンツを見る →」をクリックします。共有された会話を読めます。メッセージの送信、エージェントの中断、権限の要求への応答もできますが、これができるのは、共有元のコンピューターで会話ビューで表示されているセッションだけです。その他のセッションでは、先にホスト側でセッションを会話ビューに切り替える必要があることがウィンドウに表示されます。

AI エージェントは、共有元のコンピューターのユーザーの権限で動作し、そのコンピューター上でコマンドを実行したりファイルを変更したりできることに注意してください。共有された会話を続けられる人は誰でもエージェントに指示できるため、自分が管理するデバイスとだけ共有し、アクセスが不要になったら「共有を停止」を使ってください。

5. ファイルの転送

ブラウザのクライアントと、URL および SSH のリモートウィンドウでは、右パネルの Files タブで、使用中のデバイスとセッションを実行しているマシンの間でファイルを転送できます。ローカルのデスクトップアプリではこの機能は不要なため、これらの操作は表示されません。

  • アップロード: フォルダーまたはその中のファイルを右クリックして「ファイルをアップロード…」を選ぶか、Files のヘッダーにあるアップロードボタン(「このフォルダーにファイルをアップロード」)をクリックするか、ファイルツリーにファイルをドラッグします。フォルダーはアップロードできません。
  • ダウンロード: ファイルを右クリックして「ダウンロード」を選びます。Web ブラウザでは、ブラウザ自体のダウンロード機能でファイルが保存されます。URL または SSH のリモートウィンドウでは、保存ダイアログで保存先を尋ねられます(デフォルトは「ダウンロード」フォルダー)。

アップロードと、リモートウィンドウでのダウンロードは、サイズ、速度、残り時間とともに「転送」の一覧に表示されます。キャンセルボタンをクリックすると項目を停止し、「クリア」をクリックすると完了した項目を削除します。アップロード中に接続が切れた場合、項目に「再接続中…」と表示され、VelaTerm は約1分間再試行を続けます。中断されたアップロードによって、転送先に不完全なファイルが残ることはありません。同じファイルを再度アップロードすると、中断したところから再開されます。

6. スマートフォンで VelaTerm を使う

スマートフォンのブラウザでペアリングリンク(§2.2)を開きます。たとえば、リモートアクセスのパネルの QR コードを読み取ります。スマートフォンでは、VelaTerm は小さなタッチ画面向けのレイアウトに切り替わります。レイアウトはページの読み込み時に選ばれ、画面の短辺が 768 ピクセル未満のタッチデバイスで使われます。アドレスに ?view=mobile または ?view=desktop を付けると、レイアウトを自分で選べます(タブレットでは ?view=mobile を使えます)。また、「その他の操作」(•••)メニューで「デスクトップ版に切り替え」を選ぶこともできます。この選択は記憶されます。

モバイル向けのレイアウトは、2つの階層で構成されています。

  • セッション一覧: 検索ボックス(「セッション / グループを検索…」)とステータスフィルター(「作業中」「対応待ち」「確認済み」)を備えたプロジェクトツリーです。セッションはデスクトップアプリまたはコンピューターのブラウザで作成し、ここに自動的に表示されます。
  • セッションページ: セッションをタップすると開き、「‹ 戻る」で一覧に戻ります。会話ビューのセッションでは、会話全体が表示されます。ターミナルビューで動作している Claude Code、Codex、OpenCode、Pi、OMP のセッションでは、会話と、ターミナルに入力するメッセージ入力欄が表示されます。その他のセッションでは、ターミナルとキーバーが表示されます。キーバーには、Esc、Tab、Ctrl(^C、^D、^R、^W などの Ctrl の組み合わせの行を開きます)、矢印キー、^C、キーボードのボタン、画像を送信するカメラのボタンがあります。スワイプでスクロールし、タップでキーボードを表示し、長押しで単語を選択して「コピー」できます。

モバイル向けのレイアウトでは、ブラウザタブ、ドキュメントタブ、ペインの分割は表示されず、キーボードショートカットもありません。また、「デバイス間でレイアウトを同期」には従わず、独自の表示を保ちます。Kiro のセッションでは、履歴を読み取り専用で表示できます。

iOS 版 VelaTerm は App Store で、Android 版は Google Play で公開中です。

7. 切断、終了、保持される内容

7.1 状態の3つの層

「切断した後もすべて残っているか」は、層によって異なります。

層保存場所失われるタイミング
ウィンドウのレイアウト(開いているタブ、分割)使用中のウィンドウ実質的に失われない。開き直すと復元される
プロジェクトツリー(プロジェクト、グループ、セッション)リモートマシンのディスク上のデータベース失われない。再起動後も残る
実行中のセッション(稼働中のターミナル、タスクの途中のエージェント)リモートの VelaTerm サーバープロセスのメモリそのサーバープロセスが終了したとき

注意が必要なのは3つ目の層だけです。リモートのサーバープロセスが動作している限り、実行中のセッションは動作し続けます。

7.2 リモートウィンドウを閉じる

SSH: リモートサーバーはこの接続によって起動されたため、ウィンドウを閉じると「Disconnect remote」が開き、3つの選択肢が表示されます。「Stop server」はリモートマシン上のサーバーを停止し、実行中のセッションを終了します。「Keep running」はこのウィンドウの接続を切断するだけで、次にそのマシンに接続するときは、すべてのセッションを保ったままサーバーが再利用されます。「Cancel」はウィンドウを開いたままにします。離席中もエージェントに作業を続けさせたい場合は、「Keep running」を選んでください。

リモートのデスクトップアプリに接続した SSH: 「リモートのデスクトップ版をミラー」によってウィンドウが動作中のデスクトップアプリに接続されている場合、ウィンドウを閉じると接続が切断されるだけで、デスクトップアプリは動作し続けます。

URL: すでに動作していた VelaTerm にゲストとして接続していた状態です。ウィンドウを閉じても自分が離れるだけで、相手側は動作し続け、戻ったときにはすべてがそのまま残っています。

7.3 接続の切断

ネットワークが切断されると、リモートウィンドウの上部に「接続が切断されました。再接続しています…」という赤いバーが表示され、VelaTerm が自動的に再試行します。実行中のセッションには影響しません。SSH モードでは、リモートサーバーは SSH 接続とは独立して動作します。

SSH のウィンドウでは、VelaTerm が SSH トンネルも自動的に再構築します(「SSH接続が切断されました。トンネルを再構築しています…」)。再構築をあきらめた場合、バーには「SSH接続が切断されました。「今すぐ再接続」を押して再試行してください」と表示されるので、「今すぐ再接続」をクリックします。リモートサーバー自体が停止している場合は、ウィンドウから再接続しても解決しません。メインウィンドウに戻って、もう一度接続してください。接続時にはリモートサーバーがまだ動作しているかを確認し、動作していればそのサーバーを(すべてのセッションとともに)再利用し、動作していない場合にのみ新しいサーバーを起動します。

リモートマシンがスリープ、ログアウト、再起動すると、SSH モードのサーバーと、その実行中のセッションは終了します。プロジェクトツリーはディスクに保存されているため、影響を受けません。

7.4 早見表

項目SSHURL
リモートサーバーの所有者この接続(自分で起動して管理する)。ミラーで接続した場合はリモートのデスクトップアプリ相手側ですでに動作していた VelaTerm
ウィンドウを閉じたとき「Disconnect remote」ダイアログ(リモートのデスクトップアプリに接続している場合は表示されない)自分が離れるだけで、相手側は動作し続ける
ウィンドウのレイアウトウィンドウごとに保存され、開き直すと復元される同上
プロジェクトツリー別のデータベース。ミラー時はリモートのデスクトップアプリのデータベース相手側の VelaTerm のデータベース
実行中のセッションサーバーが動作している限り維持される相手側の VelaTerm が動作している限り維持される

8. セキュリティの概要

  • パスワード(SSH のパスワードとリモートのログインパスワード)は、「パスワードを保存」を選んだ場合にのみ、データベースではなくシステムのキーチェーンだけに保存されます。リモートアクセスのパスワードは、サーバーを自動的に再起動できるよう、ハッシュとしてのみ保存されます。
  • LAN 内のブラウザアクセスでは、自己署名証明書による TLS を使います。ペアリングリンクにはエンドツーエンド暗号化の認証情報が含まれ、サーバーはペアリングリンクを使わない接続を拒否します。
  • SSH のホスト鍵とリモートの TLS 証明書は、初回使用時に信頼されます。既知で変更のない接続先にはそのまま接続し、新しい接続先では1回だけ確認を求め、フィンガープリントが変わった場合は赤い警告を表示します。確定する前に原因を調べてください。
  • 個々のデバイスはいつでもブロックでき(§2.4)、ペアリングリンクはいつでも再生成できます。
  • アカウントによる共有の対象は AI との会話に限られますが、それらの会話のエージェントは、共有元のコンピューター上でユーザーの権限で動作します(§4.3)。

タイトルバーに「⚠ vX ≠ vY」のバッジが表示された場合、インターフェースと、接続先の VelaTerm サービスのバージョンが異なっており、一部の機能が連携して動作しない可能性があります。両方が同じバージョンで動作するよう、VelaTerm をアップデートしてください。

9. よくある質問

ウィンドウは接続されているのに、サイドバーが空のまま、または赤いバーが消えない。 リモートサーバーが停止している可能性があります。メインウィンドウに戻って、もう一度接続してください(§7.3)。

ポート 8799 でサーバーが起動しない。 別のプログラムがそのポートを使用しています。パネルで別のポートを選んで、もう一度開始してください。

ブラウザに証明書が信頼されていないと表示される。 自己署名証明書では想定どおりの動作です。フィンガープリントを確認して続行してください(§2.2)。

離席中も、リモートマシンのエージェントに作業を続けさせたい。 SSH モードでは、ウィンドウを閉じるときに「Keep running」を選びます。セッションはリモートマシンで動作し続け、後で再接続して続きから作業できます。

スマートフォンでターミナルがとても小さく表示される。 別のデバイスのサイズに合わせた縮小表示のコピーです。ターミナルの右上にあるバッジの「このウィンドウに合わせる」をタップすると、スマートフォンのサイズに合わせて表示されます。

自分のコンピューターに「共有コンテンツを見る」が表示されない。 このボタンは、そのコンピューターがオンラインで、同じアカウントにログインしていて、何かを共有している場合にのみ表示されます。そのコンピューターで VelaTerm を開き、「アカウント」ダイアログの「共有中」を確認してください。