ユーザーマニュアル

はじめに

このガイドでは、インストールから最初のターミナル、最初の AI エージェントセッションまでを順に説明します。作業を始めるにはこの章の内容で十分です。各機能の詳細は他の章で説明しています(マニュアルの概要を参照)。

1. VelaTerm とは

VelaTerm は、AI コーディングエージェントを使った作業のために作られたターミナルマネージャーです。ターミナルセッションとエージェントセッションをプロジェクト → グループ → セッションのツリーで整理し、Claude Code や Codex などのコーディングエージェントを専用のセッションとして実行します。エージェントが作業中か、ユーザーの入力を必要としているか、作業を終えたかをいつでも確認でき、セッションを開き直すと会話が続きます。エージェントは、エージェント独自のターミナル画面で実行することも、メッセージ、ツールカード、権限ボタンを備えた会話ビューで実行することもできます。ブラウザによるリモートアクセスと SSH によるリモート開発を使えば、他のデバイスからセッションを続けられます。

2. インストール

ダウンロードページから、お使いのプラットフォーム用のパッケージをダウンロードします。

プラットフォームパッケージ備考
macOS.dmg(Apple Silicon 版と Intel 版は別ビルド)開いて VelaTerm を「アプリケーション」フォルダーにドラッグします。アプリは Apple の公証を受けています
Windows-setup.exe インストーラー(min 版と full 版)full 版(約 360 MB)には完全な Git Bash が含まれます。min 版(約 25 MB)は、不足しているコマンドを必要なときにダウンロードします。どちらも同じ場所にインストールされるため、いずれか一方を選んでください
Linux.AppImage(x86_64 と aarch64)実行権限を付けて起動します。インストールは不要です

VelaTerm はアップデートを自動的に確認します。アプリのメニューから「Check for Updates…」を選ぶと、すぐに確認できます。

3. 初回起動:プロジェクトを追加する

初回起動時はサイドバーが空で、プロジェクトを追加する3つの方法が表示されます。

  • 「プロジェクトを作成」は、新しいフォルダーを作成して追加します。
  • 「プロジェクトを開く」(⌘O、Windows と Linux では Ctrl+Alt+O)は、既存のフォルダーを追加します。
  • 「Git からクローン」は、リポジトリをクローンして追加します。

同じ操作は、サイドバーのヘッダーにあるボタンからも実行できます。プロジェクトの中にはグループを任意の深さまで入れ子にして作成でき(例:frontend、backend、testing)、その中にセッションを作成します。

左サイドバーのプロジェクトツリー

4. 最初のターミナルを開く

次のいずれかの方法で一時ターミナルを開けます。

  1. ⌘T(Windows と Linux では Ctrl+Alt+T)を押します。
  2. サイドバーでプロジェクト、グループ、セッションのいずれかにポインターを合わせて + ボタンをクリックし、「新規ターミナル」を選びます。ターミナルはそのノードのディレクトリで起動します。プロジェクトとグループのコンテキストメニューにも同じ項目があります。
  3. 中央ペインが空のときは、「ターミナルを作成」をクリックします。

セッションが開かれていない中央ペイン

一時ターミナルはタブとしてのみ存在します。ツリーのノードにはならず、閉じると破棄されるため、ちょっとしたコマンドの実行に向いています。

5. 最初の AI エージェントセッションを開く

プロジェクトまたはグループを右クリックし、「新規 Claude セッション」を選びます。メニューの第1階層には Claude、Codex、OpenCode が表示され、「その他のエージェントセッション」には対応する14種類のエージェントがすべて表示されます。⌘N(Windows、Linux、通常のブラウザでは Ctrl+Alt+N)を押して、検索可能なエージェントの一覧を開くこともできます。

VelaTerm はプロジェクトのディレクトリでエージェントを起動します。Claude、Codex、OpenCode、Pi、OMP のセッションは会話ビューで開きます。下部の入力欄にメッセージを入力し、Enter キーを押してください。その他のエージェントはターミナルビューで開き、エージェント独自のターミナル画面が表示されます。ペインのヘッダーにある切り替えボタンを使うと、セッションを2つのビューの間で切り替えられます。詳しくは会話ビューを参照してください。

Info パネルを表示した実行中の Claude セッション

これ以降、次の3つの機能が働きます。

  • ステータスドット:サイドバーでセッションの横にある点が、エージェントの状態を示します。緑は作業中、黄色は対応が必要(質問または権限の要求)、マゼンタは返答があり確認済みであることを表します。
  • システム通知:エージェントが停止してユーザーの対応を待つと、通知が届きます。そのセッションをすでに表示している場合、通知は表示されません。
  • 自動再開:タブを閉じても、アプリを終了しても、次にセッションを開いたときに中断したところから会話が続きます。新しい会話を始めるには、新しいセッションを作成します。

エージェントの CLI がまだインストールされていない場合は、お使いのシステムに推奨されるインストールコマンドと「今すぐインストール」ボタンを示したインストールカードがセッションに表示されます。

6. 画面の概要

メインウィンドウ

  • 左サイドバー:検索ボックスとステータスフィルターを備えたプロジェクトツリーです。ヘッダーのボタンは「プロジェクトを作成」「プロジェクトをインポート」「Git からクローン」「すべてのセッションを検索」「アーカイブ済みセッション」です。
  • 中央ペイン:タブバーと、開いているセッションです。デフォルトでは、ツリーのエージェントセッションをクリックすると現在のタブが再利用され、それまでのタブはバックグラウンドで動作し続けます。タブを閉じると、そのプロセスは終了します。タブはペインに分割できます(⌘D で右、⌘⇧D で下)。
  • 右パネル:現在のセッションに連動する4つのタブがあります。Files、Info(セッションの詳細、アカウントの使用量、コンテキストとリソースの使用状況)、Git(ブランチ、変更、コミット)、ナレッジベースです。
  • ステータスバー:セッション数、現在のセッションの種類、Git ブランチ、権限モード、通知のオン/オフ、「作業中」「対応待ち」「確認済み」のカウンターが表示されます。カウンターをクリックすると、該当するセッションだけがサイドバーに表示されます。
  • タイトルバーの右側:テーマの切り替え、「リモートアクセス」「リモートサーバーに接続」「共有」「設定」「アカウント」「フィードバック」、サイドパネルの表示と非表示を切り替えるボタンがあります。

7. 次に読む章